ネタの金庫
from マネーガイドJP
ドコモやソフトバンクなど大手3キャリアの携帯電話料金の高さにうんざりして、格安SIM会社に乗り換える人が増えています。大手キャリアでiPhoneを契約すると、通話がゼロでも月1万円近く懸かりますし、しかも2年縛り(24ヶ月目以外は違約金1万円発生する!)という地雷もあります。
一方で、フリーテルやイオンモバイルや楽天モバイルなどの格安SIM会社だと、通信プランにも寄りますが、月額2千円以下に抑えることも可能です。月に5〜6千円節約できれば、年間で6〜7万円のコストカットになります!また2年縛りのような卑怯な規約も、設けていない会社が多いです。
さっさと大手から乗り換えたいと思っている人も多いはずです。但しその際には、格安SIMに乗り換える場合のデメリットについても、十分把握しておくべきです。代表的な項目は以下の4つです。
格安SIMのデメリット
1.通信の安定性(繋がりやすさ)が若干弱い
2.クレジットカード決済のみ(口座引落が不可)
3.乗り換え時に使えない期間が発生しやすい
4.永遠に格安料金が続くとは限らない
1.通信の安定性(繋がりやすさ)が若干弱い
一般的には「格安SIM会社はドコモなど大手キャリアの回線を使っているから通信の安定性(繋がりやすさ)は変わらない」というクチコミが多いです。しかしこの情報は間違いです。各社はドコモ回線の一部をレンタルしているだけなので、ドコモユーザーに比べれば回線容量は少ない=安定性が低いです。
例を挙げると、ドコモのある基地局で100回線分の通信容量を確保していたとします。フリーテルやイオンモバイルはその一部〜例えば10回線分を契約で間借りしているような状態です。従って、その地域でドコモユーザー自体が50人、フリーテルユーザーが10人以上使えば、全体の回線容量はまだ余裕がある=ドコモユーザーなら繋がるのに、フリーテルユーザーだけが繋がりにくくなる訳です。
通勤通学ラッシュの朝7〜9時、昼休みの12時台、帰宅ラッシュの17〜19時頃は、大手キャリアの携帯でも繋がりにくいのは有名ですよね(特に夕方のソフトバンク)。格安SIM会社のスマホだと、混雑する時間帯は大手キャリアよりもさらに、電話もネットも繋がりにくい可能性が高い訳です。格安SIM会社を使う場合には「繋がりやすさは大手キャリアより劣る」というデメリットを、まず覚悟しておくべきです。
2.クレジットカード決済のみ(口座引落が不可)
格安SIM会社は、極力コストカットを行う事でビジネスを回しているので、サービス面では大手3キャリアに劣ります。特に問題になりやすいのが、ほとんどの会社が、料金決済でクレジットカード払いのみになっているというデメリットです。銀行口座からの口座引き落としが可能な会社もありますが、料金が高めなのが問題です。
クレジットカードを持っていない人は、フリーターや主婦などほぼ誰でも作れる「楽天カード」を作って対応するのがベストです。楽天カードは日本一審査の甘いクレジットカードで、無職ですら通るというクチコミ情報もあります。
3.乗り換え時に使えない期間が発生しやすい
大手キャリアから格安SIMに乗り換える際には、電話が使えなくなる期間が発生するデメリットがあるので注意すべきです。ネット専業の格安SIM会社で新規端末を購入すると、契約手続きしてから端末が届くまで、通話できる携帯電話が手元にない状態になるので注意です。
店頭で「即日開通」サービスを行っている、イオンモバイルや家電量販店などを使えば、このデメリットは生じません。
4.永遠に格安料金が続くとは限らない
最後に最も見落とされがちなデメリットとして、現在の格安SIM会社の激安料金が永遠に続くとは限らない点も知っておくべきです。上記で説明してきたように、格安SIM会社は全て、大手3キャリアから回線をレンタルして運営されています。そして大手3キャリアは、格安SIM会社への顧客流出が大きな問題になっています。これ以上利益を失わないために、将来的に格安SIM会社との契約金を値上げしてくる可能性は高いです。
そうなると当然、格安SIMの月額料金も値上げせざるを得なくなり、最終的には大手キャリアとの値段差は縮まっていくと予想されます。格安SIM会社は大手キャリアに生殺与奪権を握られているのです。
また現在は、MNP(ナンバーポータビリティ)バブルと呼べる状況で、格安SIM会社も乱立していますが、採算の取れていない会社も多い〜というクチコミ情報も多いです。やがて格安SIM会社の倒産や、サービス縮小・撤退なども続発すると予想されます。
従って料金の安さだけで選ぶのではなく、会社の知名度や信頼性、つまり将来的にサービスが存続していくのか?という面も加味して、慎重に格安SIMを選ぶべきだと思います。