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新幹線で唯一の割引チケット

新幹線の公式な切符には、基本的に割引料金がありません。飛行機の場合は、閑散期にはかなりの割引がされる事もありますが、新幹線は指定席特急料金がわずか200円安くなるだけです。

金券ショップでは新幹線の回数券割引で売っている場合もありますが、せいぜい数百円の値引きに過ぎません。また、宿泊とセットのチケットなら旅行会社が取り扱っていますが、当然指定のホテルに宿泊することが前提となり、融通は利かない事によるデメリットが大きすぎます。

割引チケットは宿泊とセットがほとんどそんな新幹線で唯一、公式な割引チケット(?)として存在しているのが、JR東海ツアーズが販売している「ぷらっとこだま」です。ぷらっとこだまは企画旅行ツアーという名目なので、通常の新幹線よりも安い料金で提供されています。ツアーといっても、ホテルへの宿泊などの別のサービスが付属しているわけではなく、他の客と団体行動をする必要もありません。添乗員もいないので、事実上は単なる格安の新幹線割引チケットとして販売されています。

例えば東京ー新大阪間を移動する場合、通常の新幹線(こだまorひかり)だと14140円かかりますが、ぷらっとこだまを利用すると10300円で、3840円もお得になります。これが繁忙期の場合だと、通常運賃14340円のところが11800円となり、2540円の割引となります。

そして、この料金に1000〜1500円プラスする事でグリーン車に乗車する事が可能です。グリーン車の場合、割引率はより高い計算になるのでお得です。こだまのグリーン車には人が少なく、朝のラッシュ時以外だと隣に人が座る事は滅多にありません。元々グリーン車は2×2列シートなので座席間隔が広い上に、隣の席も事実上占領できるので、非常にゆったりと過ごせるのでオススメです。

しかし、ぷらっとこだまにはいくつかのデメリットもある点には注意すべきです。まず、ぷらっとこだまが利用出来る駅は、東京・品川、新横浜、静岡、浜松、名古屋、京都、新大阪のみで、この他の発着はありません。ゆえに、途中の小田原や熱海などで乗降する事は出来ません。

「プラットこだま」は料金が安いがデメリットもある

グリーン車の座席特に、プラットこだまは旅行チケット故に、通常の新幹線のように当日切符を購入する事は出来ず、事前予約が必須なことには注意が必要です。

直接JR東海ツアーズの支店に出向いて購入する場合は前日まで、電話予約は6日前まで(支店受け取りなら2日前)、ネット予約は5日前まで(東京支店で受け取りの場合は2日前)となっています。ちなみに、ネット予約の受付時間は5時30分〜23時30分と、24時間対応していない点には注意すべきです。

また、ぷらっとこだまは座席数が少ないため、直前の予約だと満席になっている可能性もあります。インターネットである程度の空席状況が見れますので、事前にチェックしておくことも可能です。

そして最大のデメリットといえることは、指定された日時の列車に乗り遅れてしまった場合、そのチケットはもう利用出来なくなります。通常の新幹線の指定席券は、乗り遅れても後発の列車に乗る(但し自由席)事が可能ですが、ツアーという体裁をとっているぷらっとこだまはそれが出来ないのです。つまり、発車時刻に乗り遅れたら、チケット代が無駄になるのです。

そもそものデメリットとして、ぷらっとこだまで利用出来るのは各駅停車の「こだま」なので、時間がかかります。東京ー新大阪間の場合、のぞみなら約2時間半、ひかりでも約3時間で移動出来ますが、こだまは約4時間もかかってしまいます。

このように、ぷらっとこだまには料金が安い反面、色々とデメリットもあります。上記の注意点をを十分に理解したうえで購入すべき割引チケットだと言えます。


【料金と時間比較コーナー一覧】
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