東京でホテルを確実に予約する方法
東京でホテルが取れない「宿泊難民」が増えています。2015年の東京の宿泊施設稼働率は80%を越えており、満室が当然の状況になりつつあります。繁忙期にはビジネスホテルはおろかカプセルホテルすら取れないとか、アパホテルのような変動料金の宿泊施設ではシングル一泊で2万円を超える、など東京都心部では常軌を逸した価格が形成されています。
企業が地元を捨て、本社を東京へ一局集中させる傾向が強まっていることに加え、2015年には外国人観光客が2000万人に迫るまで急増している事なども、ホテル不足を深刻にしている原因です。この状況下の東京では、出張で宿泊場所を取れないリスクも高くなります。
ホテルを確保するには、事前予約がベストな方法です。特に旅行会社の新幹線とセットになった宿泊パックや、航空チケットとホテルがセットになったサービスに申し込めば、確実に宿泊場所を抑えられる上に、交通費も含めたトータル料金がかなり割安でお得です。しかし、前もって予定が立てられない、急な出張の場合には事前予約は無理ですよね。そんなケースでも、ホテルを確保しやすくなる方法が二つあります。
一つめは、宿泊予定日の3日前に空室チェックをするという方法です。多くのホテルで、キャンセル料金が発生するのは3日前からと設定されています。そのため、基本的には宿泊予定日に近づくほど空室は減っていきますが、3日前には一気にキャンセル客が増えるので、空室が発生して予約が取れる可能性が出てくるというわけです。東京のホテルが取りづらい状況を見込んで、あらかじめブローカーがホテルを仮抑えしているケースも多く、彼らがキャンセル料が発生する直前に一気に予約解消する事も、3日前に空きが増える原因だそうです。
もう一つの方法は、宿泊予定日の当日に「電話で」ホテルに聞いてみることです。この方法は、当日のキャンセル待ち確認なのですが、実は当日のドタキャン客の動向は、宿泊サイトに反映されないケースも多いのです。これは単純にサイト情報の更新タイムラグのずれがあることだけでなく、ホテル側があえて宿泊サイトを更新しないこともあるのだそうです。
というのは、宿泊サイト経由で客が予約すると手数料が発生しますが、電話で直接ホテルに聞いてきた場合には発生しません。つまりホテル側の利益が大きい訳です。そして世の中には、当日キャンセル待ち狙いの賢い客や、当日の飛び込み素泊まり客も一定数居ます。そうした利益率の高くなる客を見込んで、あえて宿泊サイトの情報を更新しないというホテルもあるのだそうです。だから、当日に電話でホテルに尋ねれば、キャンセル待ちがあれば確実に予約できるのです。
複数の予約サイトを見比べても同じだが、電話で聞くと空室があるケースも
一方で、ホテル確保に無意味な行為は、同じホテルで複数の予約サイトを見て回ることです。例えば「東横イン・品川店」の同じ日の空室状況を、じゃらん、楽天トラベル、ヤフートラベルなどで見比べても、結果は同じなので無駄な労力です。
ほとんどのホテルでは「サイトコントローラー」と呼ばれる宿泊管理システムを導入しており、複数の予約サイトと提携していても、空室状況は完全に同期が取れる仕組みがとられています。よって、楽天トラベルが満室だがヤフートラベルでは空室がある〜などというような状況は、基本的に起こらないのです。以上、まとめると・・・
・事前予約が基本。早ければ早いほど空室が多い
・直前予約は、キャンセル客が増える3日前が狙い目
・当日は、直接ホテルに電話するのがベスト(複数の予約サイトを見比べても無意味)
となります。とにかく早めに予約することが基本ですが、1週間を切っている場合にはとにかく「3日前」の法則が有効です。
直前すぎて確保できなかった場合の最終手段
もし3日前や当日に都内でホテルが確保できなかった場合、最終手段としては東京の周辺都市のビジネスホテルへ非難すれば良いです。ホテルの空室率や料金は、横浜あたりだと都内と大差ないですが、大宮くらいまで行けば空きも増えます。もっと極端な例では、栃木県の小山まで行けばまず確実に空室はありますし、しかも宿泊料金の相場も安いです。
東京から小山まで東北新幹線で片道4千円かかりますが、小山駅周辺はビジネスホテルも多く、平均7千円程度で宿泊できます。繁忙期なら、都内のビジネスホテルが1万5千円以上する事もざらなので、実は小山まで下野しても料金的には大差ないのです。東京〜小山は東北新幹線で40分ほど掛かるので、その時間さえ問題なければ、あえて都内から離れて宿泊するのが有効な方法です。
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