株式投資ガイドブック from マネーガイドJP

インデックス投資とは?

インデックス投資とは、株の分散投資を行ううえで、低コストで確実に市場平均と同等のパフォーマンスを得ることが出来る方法です。

インデックス投資では、「日経平均」や「ダウ平均株価(アメリカ)」や「ハンセン指数(中国・香港)」など、その市場の代表的な株価指数に連動するように株式を保有します。要するに、株価指数と同じ銘柄を同じ割合だけ持って入れば、そのポートフォリオは指数と同じ成績になる訳です。例えば日経平均なら対象になる225銘柄、NYダウ平均なら30銘柄全てに投資する訳です。この投資方法、確実に市場平均と同じリターンを得られる訳です。

インデックス運用に特化した投資信託を『インデックスファンド』と呼び、またETF(上場投資信託)の多くがインデックス運用を行っています。日本最大のETFである『TOPIX連動投信(証券コード;1306)』や、世界最大のETFであるアメリカの『スパイダー(ティッカー;SPY)』も、インデックス運用されています。

アクティブファンドはインデックスファンドに勝てない?

近年の研究では、インデックス運用を行う投資信託は、従来の投資信託(アクティブファンド)よりも高いパフォーマンスを残すことが明らかになっています。

株価指数が市場の平均を表す訳ですから、指数を上回るファンドもあれば、それとほぼ同数の指数を下回るファンドも出てくる訳です。インデックスファンドが常に指数と同等のリターンを残すのに対して、アクティブファンドは上回るか・下回るか分かりません。

しかもアクティブファンドは保有コスト(信託報酬や成功報酬)が高額なので、仮に株の売買で指数を上回ったとしても、コストを差し引けば指数を下回ってしまうケースも大いにあり得るのです。代表的なインデックスファンドの信託報酬は0.1〜0.5%程度なのに対して、アクティブファンドの信託報酬は1〜2%も掛かるので、コスト負けするのです。

このような結果から、近年では「インデックス投信で資産運用をすることがベストだ」という理論が主流派となりつつあります。かのウォーレンバフェットも(自身は生粋のアクティブ運用にも関わらず)、一般投資家はETFなどインデックスファンドを中心に運用すべきだ、とのコメントを述べているほどです。

しかし注意すべき点もあります。日本に上場しているETFには、インデックス運用でないものも含まれています。特に上海株ETF(1309)やブラジルETF(1325)などの新興国ETFは、現物の株式を保有しない「リンク債」というもので運用されており、保証元の会社が破綻すれば投資資金が一切戻ってこない恐れもあるので注意が必要です。


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