株式投資ガイドブック | from マネーガイドJP | |
|
デイトレードは絶対に儲からない!株のことを知らない人は「株式投資=ギャンブル」と考えています。その原因は、2005年頃から流行したデイトレードの影響が大きいでしょう。書店の株式投資コーナーに行けば、未だに大量のデイトレード解説書が並んでいます。 しかし結論から言うと、デイトレードは絶対に儲からないので止めましょう! 長期の株式投資ならば、歴史的に見て必ず上昇してきたので「プラスサムゲーム」だといえます。しかしデイトレード=短期売買は原理的には「ゼロサムゲーム」、つまり勝つ人と負ける人が同じだけ存在する「投機」に過ぎません。勝ったり負けたりを繰り返しながら、頻繁な売買によって手数料がかさむので、手数料分だけ確実に資産が削られていきます。 そもそも株式市場は、情報のスピードに関しては個人投資家は最も不利な、末端に位置しています。これは店頭取引しかなかった時代でも、インターネットが発達した現代でも、全く変わらない普遍の事実です。 例えばある企業に材料となるニュースがネットで発表されたとき、ニュースの発表元であるサイトや証券会社などは、貴方のパソコンに情報を送る前に、既にその情報を知っているわけです。つまり、貴方がその情報を知ったときには既に情報元企業や証券会社の自己売買部門が、先回りして売買しているはずです。結局は個人投資家に回ってくる情報は全て「出涸らし」の情報に過ぎず、それに基づいて売買していたのでは、市場の肥やしにされるだけです。 松井証券社長もデイトレの不利さを証言また、松井証券の社長・松井道夫氏が雑誌で語っていましたが、証券会社の自己売買部門では、投資家の売買注文が記される「板」の情報が、上から下まで全て見れるそうです。言うまでもなく個人投資家のツールでは、板情報は現在価格の上下数ティック分しか見れません。 また証券会社は胴元でもありますから、少なくとも自分の証券会社を通した注文なら、誰が・どれだけの注文を出しているのかは全て把握できます。デイトレードで最大のノイズになる「見せ玉(仕手筋などのニセ注文。価格操作が出来た後には注文が取り消される)」の判断も、自己売買部門なら誰の注文なのかが分かるので予測がしやすい訳です。個人投資家には、板に記された注文が見せ玉なのか本当の注文なのか、判断材料はほとんどありませんから、短期売買ではやはり市場の肥やしに使われてしまうだけです。 このように、情報の質・量共に圧倒的に劣る上に、計算上儲からないゼロサムゲームに参加しているわけですから、個人投資家がデイトレードで機関投資家(証券会社やヘッジファンド)に勝てるはずがないのです。個人投資家は、制約なく自由に期間や投資対象を設定できる利点を生かして、長期投資に徹するべきなのです。機関投資家は逆に(人の金を運用している為)自由な長期投資は出来ないのですから、個人の方が勝機が高いのです。
|
|
![]() |
![]() |
![]() |
マネーガイドJP (C)2014.rh-guide . All rights reserved. |