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賃貸物件の気付きにくいデメリット

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分譲と賃貸どちらが得か?という議論には、賛否が渦巻く「神学論争」と化しています。専門家のポジショントークや、ネットでステマ交じりの口コミ情報も多いので、初心者にはどの意見が正しいのか、見分けるのは中々困難です。

分譲物件のメリットは、ローンを支払い終わればその後の出費が少なく済む事や、家族や子供に「終の住処」として残せる点などです。但し、家は築20年を超えればあちこちに修繕が必要になるので、中古市場では無価値と判断されます(売却価格は土地の値段のみ)。よって、持ち家は現実には「資産とは呼べない」のがデメリットです。

一方で賃貸物件のメリットは、初期費用が安く済む点や、トラブルがあれば気軽に引っ越しが出来る事などがあります。経済学で言う所の「流動性リスク」を背負わず済むことが、賃貸の最大のメリットでしょう。

但し賃貸物件には、実はあまり表に出て来ない隠れたデメリットもあります。これらは、ネットの口コミを精査すれば出てくる情報ですが、気付きにくい話で一般的にも知られていないので、まとめてみます。

賃貸物件の隠れたデメリットの一つが、断熱材がまともに私用されていない家が多い事です。賃貸物件を内覧する際、客は間取りや日当たり等は注意しても、断熱材の有無をチェックする人は少ないです(そもそも外見からは判別不能)。

ゆえに物件のオーナーは、コスト削減を目的に断熱材を手抜きしがちなのです。北海道や東北の厳冬地域では、さすがに断熱材無しでは建築業者から「そりゃまずいんじゃない?」と指摘が入るらしいですから、むしろ安全です。それ以外の地域、特に地価が高い東京周辺では、断熱材を省く事でコストカットを図るオーナーも多いようなので注意です。

そもそも、断熱性能の高さをPRしても、実際に住んでみないとその良さは気付きにくいので、集客の武器にはなりづらいのです。従って、東京の格安アパートなどの場合、断熱材が入っていない可能性が高いのです。このような物件に住めば冷暖房費が高くなりがちなので、家賃が安くてもトータルの生活コストが高くなる可能性すらあります。

部屋の断熱性能と住民のモラルの低さが問題

無論、断熱材の不備は持ち家・分譲住宅でもあり得る問題ですが、分譲はオーナー=客(入居者)ですし、値段が桁違いな買い物なので詳細までチェックする客が多いです。賃貸物件の方が、夏は暑いし冬は寒い・・・という断熱性能の問題が起きやすいのは間違いありません。

もう一つ、モラルが低い住民が多く、ご近所間のトラブルが多いことも、賃貸物件の隠れたデメリットです。賃貸物件はあくまで仮の住まいなので、綺麗に住もうとしない人が多い傾向にあります。例えばゴミの出し方が汚いとか、禁止なのに内緒でペットを飼っている、夜中の騒音が酷いなど、モラルに欠けた人が多い・・・という口コミが頻繁に聞かれます。

もめ事が大きくなれば出ていけば良い・・・と安易に考える住人が多い事が原因です。そのため、近隣トラブルが起きる確率は、分譲よりも明らかに高いのです。賃貸物件でも入居審査の甘い所・・・例えばUR賃貸などでは、問題行動の多い外国人が集まっている、いわくつきのマンションもあったりするので、注意が必要です(⇒UR賃貸の評判〜2つの致命的デメリット)。

賃貸契約を決める際は、物件そのものだけに注目するのではなく、あらかじめ近隣住民の生活状況などの口コミ情報も合わせて調べておく事が重要です。

賃貸物件の気付きにくいデメリットまとめ
・賃貸物件は断熱材が省かれている場合が多い(特に東京)
・近隣住民のモラルが低く、トラブルが起きやすい
・契約前にはこれらの問題の口コミ情報をチェックすべき

このように賃貸物件には、分譲物件にはない(しかも気付きにくい)デメリットがあるので要注意です。確かに、引っ越しが容易なのが賃貸物件のメリットなので、問題が発覚した場合でも対処しやすいのは事実です。ただし賃貸住まいを続ける以上、結局どこへ行っても同じ問題が起きるリスクが付きまとう事は、覚悟しておくべきです。

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